西鴨江T様邸 ~解体工事~
ひのきの家普及促進協議会、事務局の夏目です。
西鴨江のT様邸、解体工事に向け清祓いを執り行い、先祖、神々へ取り壊しをさせていただくご報告をいたしました。
これまで90年T様ご家族を守り続けた住宅、たくさんの思い出もあるでしょう。
家の中にもそんな痕跡がありました。
これは屋根裏に結び付けてありました「俵」
この中には葉に包んだお餅を入れ上棟時にお餅と一緒に投げたそうです、歴史を感じますね。
空になったこの「俵」を結び付けておく!
粋な計らい。 好きです!
伝統工法「台持ち継ぎ」!
もちろん現在のように接合金物はありませんので木組み。
2本の部材を継ぐ継手の一種で、女木を斜めに切り両端にアゴをつけ、男木を乗せる方法。
しっかりくさびで締めてありますね。
90年以上支えてきました、当時の大工さんに伝えたい!今もこの通り健在ですよ!
フラッシュなしで撮影、屋根にできた小さな穴からの光が幻想的♪
こちらは玄関を入って目に飛び込んでくる立派な梁!
この「梁」は新築の同じ場所、玄関吹き抜け部分に来ていただき、昔と同じようにご家族を見守り続けます♪
何も無くなった空間。
こんなに広かったんだぁ~・・・ (お施主様)
ほんとですね~・・・ (私)
こちらの瓦!
なんと250枚!解体屋さんに無理言って取っていただきました。
外構(お庭)の工事の際に再利用させていただきます。
お庭から出てきたこの石(岩)?もゴロゴロ♪
写真以外にもまだまだたくさんありました。
もちろんお庭工事に再利用~♪
屋根も下ろし、建具やサッシも外れました。
屋根に見える茶色の部分は土です。これが優れた断熱材!夏は涼しかったでしょうね、重量はスゴクあったと思います。
もちろん壁にも土
現代の耐力壁と高性能な断熱材といった感じ。
90年間お疲れ様でした。
これから重機が入って本格的な作業に入ります。
解体工事と新築工事、いずれも一生に一度有るか無いか、とても貴重な経験だけにT様も何かと大変だと思いますが、一生懸命サポートさせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
そしてお母さん、解体前の片づけ作業、大変お疲れ様でした。