~基礎工事~地震に備える「耐震を守る制震」という考え
森町O様邸新築工事
基礎工事がほぼ完了しました
「ひのきの家」の看板も設置完了~・・・?!!!
あっちゃ~、網の向こう側に看板が・・・写真を見て気が付いた~、網の手前側に設置するべきだったかなぁ~
まぁ見えるかな?
基礎から伸びたアンカーボルト
こちらは土台用でもなくホールダウンでもなく「制震装置MIRAIE」取付用のものです
檜の土台を挟んで梁との間に直結されます
その為、他の制震ダンパーなどと違い新築時にしか施工ができません
今回のO様邸では(x軸×4)+(y軸×4)の合計8ヵ所!!!
完全二世帯住宅の為、規模も大きく・・・
通常30坪~40坪の場合は計4ヵ所程度になります
制震装置は設計士とメーカーとの間でそれぞれ計算された箇所に配置されます
住友ゴムならではの「高減衰ゴム」を採用し地震の振動エナルギーを熱に変え地震の揺れ幅を最大95%軽減
耐震を担保する為の制震装置。
平成28年の「熊本地震」では前震と本震で震度7が2回!観測された地域(益城町)がありました
更に、震度6弱以上の余震が計7回も発生し過去に例を見ない大きな地震により、甚大な被害が発生してしまいました
中でも驚いたのが現行建築基準法で建てられた家(震度7クラスの地震で即時倒壊しないレベル、耐震等級Ⅰ)が50棟以上が全壊しました
上記に関しては「即時」に倒壊しないレベルですので避難経路と時間が確保できたものと思えば・・・ですが50棟以上が全壊!という事実
実際には卓上の計算や数字以上に働くものがあるのか?
更に!!!耐震等級Ⅱ(上記の1.25倍)の住宅の1F部分が2Fに圧し潰されてしまう1層崩壊という衝撃がありました
実際には熊本における地域係数0.9をみて1.12倍とのことですが衝撃的な事実です
(当時は幸いにも在宅していなかった為、ご無事だったようです)
大切なのはもちろん耐震等級ですが、その簡易的な計算だけを鵜吞みにして安心はできないと言う事
実際該当の家では直下率が47.5%、さらに耐力壁に関しては17.8%という状態であったようです
つまり「バランス」も、いや(バランスが)?重要ということです
震度7を含め震度6弱以上が「合計9回」というのも大きな要因になりました
「耐震」とは文字通り地震の揺れに耐える!と言う事
重要なのは何度でも耐えると言う事ではありません
震度7の前震が発生→耐える(その後の耐震性能は低下の可能性あり)
続いて本震が来る!→また耐える(耐震性能は更に低下の可能性あり)
休み休みに震度6程度の余震が頻発する!
耐震だけではやや不安になります
「耐震技術」に「制震」
一見相反するように思えていまいますが耐震を担保する為の制震でもあり、耐震の手助けをする為の制震でもあります
なんだか制震装置の宣伝?みたいになってしまいましたがオススメですよ♪
地震発生で大切な家族の命を守るのは当たり前、その後の生活をいかに守るのかです
建物が半壊してしまっても、もとの生活に戻るには相当な費用と期間を要してしまいます
もちろん、これだけやれば確実とは言い切れませんが・・・
今、できることはやっておくことの安心感♪です
耐震等級Ⅲ、最高(1.5倍)阪神淡路大震災同等クラスでも倒壊しないレベル
それにプラスして制震装置MIRAIEで耐震構造を担保し頻発する余震にも備えます
素材の特性を活かし呼吸する高耐久住宅のO様邸、12月の上棟に向けて作業進行中です♪